何年かぶりのお花見🌸
東京国立市大学通りの桜を楽しんできました。
時おり、花びらがひらひらと舞い落ち、何ともロマンティック。
花は散りぎわが美しいですね。
国立大学通りの桜並木 |
ネットで調べたら、東京都内第16位の人気お花見スポットだそうです。
ゴザを敷いて団子を食べている人は見当たらず、
人気のカフェやレストランの前に行列ができていました。
今は、花より団子🍡じゃなくて、花よりランチ🍝の時代なのですね。
数年前は桜の木の下で、一橋の学生が車座になってギター片手に歌ったり、オジサンたちがコタツに入ったりして、酒宴を開いていたように思いますが、禁止になったのかしら?
Play Me I’m Yoursは、英国のアーティスト、ルーク・ジェラムによるアートプロジェクトです。2008年より欧州・北米・南米・豪州と世界を巡回しながら、約55の都市で1700台以上のピアノが設置されました。
2018年3月、日本では初めて国立市での開催が決まり、国立駅周辺、大学通り、芸小ホール周辺の通りや公園など10ヶ所に2週間設置します。
(国立市観光オフィシャルサイトより抜粋)
という催し物だそうです。
市民から寄贈された10台のピアノは、それぞれ個性豊かに装飾されて、見ているだけで楽しいです。
私は、ずうっとずうっと以前、国立のM先生にピアノをお習いしていたのです。
駅ビルに置かれたピアノを弾く男性 #streetpianoskunitachi |
大学通りに置かれたピアノを弾く若者
#streetpianoskunitachi
子供から大人まで愛好家がピアノを楽しんでいる様子を、音楽っていいなぁ♪文化っていいなぁ♬と思いながら、大学通りをのんびり散策しました。
何台目かピアノを通りすぎようとした時
「♪~~~✨」
私が、いつどんな時でも、唯一イントロ当てクイズで正解できる和音が聞こえてました。
ベートーヴェンの「悲愴」第1楽章の1音目です。
ボロボロになった楽譜 |
初めて先生のお宅に伺った時、先生のお声の美しさにビックリしました。
それまで小説でしか読んだことのない「鈴を転がしたような声」と思ったことを、今でもはっきり覚えています。
とってもお上品で、知性あふれる素晴らしい先生でした。
先生のお言葉遣いを思い出しては、ガサツな私も、「お紅茶」とか「お給食」とか、時々むしょうに“お”をつけたくなります。
芸大を首席で卒業なさった先生の弾くピアノの音色は、バイエルの曲だって涙ぐんでしまうほど美しかったです。
何年かお習いしているうちに、私はどうしても「悲愴」を弾きたくなりました。
「まだ早いけど」とおっしゃりながらも、先生はレッスンをして下さいました。
毎日がむしゃらに練習した日が懐かしい𝌀家族だけじゃなく、ご近所さんも騒音で大迷惑だったと思います。
週1回のレッスンに通うこと半年。
楽譜もボロボロになり、セロテープでくっつけ合わせました。
楽譜もボロボロになり、セロテープでくっつけ合わせました。
ある日、先生は「この辺であげましょうか」と、あきらめ半分に〇を下さいました。
翌週からは、穏やかなメロディーの「悲愴第2楽章」に入りました。
その日のレッスンに向かう途中、駅前の信号を渡る時に、突然ムカムカッとしました。
お腹の中に小さな生命を授かったこと、を知った瞬間でした。
アラッ‥つい感傷的なことまで書いてしまいました😌
今は、「趣味は?」と聞かれても返答に困ってしまうワタクシですが、
(ず~と)前はピアノが趣味でした♥と、言い訳したくなりました。
ベートーヴェンピアノソナタ第8番 ハ短調 OP.13ソナタ悲愴の懐かしい思い出です。